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俺物語!(14)~土木卒業生 佐藤くんインタビュー~

2023.06.01

引きつづき、卒業生インタビューです。

 

学校を卒業してからも、ちょこちょこ顔を出してくれる学生がいます。

そういう学生はもちろん、亀田のターゲットになるわけです笑。

 

佐藤昂樹 環境土木工学科 2014年卒業 札幌平岡高校出身

 

彼は卒業時には測量会社に就職したのですが、3年のちに丸彦渡辺建設㈱に転職。

今は施工管理の中でも、3次元関係の仕事をメインでやっているそうです。

 

1.高校時代、土木を進路に選んだ理由は?

:高校時代、大学は行っても学費の無駄だと思い、何か手に職をということで進路を考えました。

 

亀:大学が学費の無駄って考えた理由は、どういう面でそう思ったの?

 

:一流の国立大学に行ける頭も無かったので、中途半端な大学に行って4年間遊ぶよりも、専門技術を学んで早く社会に出たいと思ったんです。
その時、祖父が仕事としていた建設業や測量業に興味があったので、札幌工科に進学することにしました。

 

亀:昂樹なら大学でも十分やっていけたと思うけどなぁ・・・(いま入試の資料見返してみたら、数学、満点取ってたよ・・・!!)
身近に建設業の人がいたのがきっかけになったんだね。

 

2.これまで経験した現場の思い出は?

:測量会社にいた時ですが、入社して3年目の、八雲の山奥にある鉄塔変位測量の現場です。
山小屋に3泊4日の泊りがけで、風呂無しでした。

 

亀:鉄塔変位測量、といいますと?

 

:地殻変動などで鉄塔が動いていないか、変に負荷がかかって鉄塔が曲がっていないかなどを確認する測量です。変位があると電気が供給されないとか、事故にもつながるので、そうならないように管理していました。
山小屋は携帯の電波も無くて、仕事しかないので、楽しみは食べることだけでした。山奥で食べるご飯はすごく美味しかったな~と今でも覚えてます。

 

亀:山小屋のご飯は自炊?

 

:そーです!
スーパーでサトウのごはんとおかずを買い込んで、ガスコンロで調理して食べてました!

 

亀:測量機器だけでなくキャンプ道具も背負って、登山ってこと?

 

:力丸くんって言って、エンジンで動くキャタピラのついた荷物が運べるやつを押しながら登山でした。
4日分なので水とかも大量で重たくて、力丸くんもあずって、すごく大変でした。
(※「あずる」=「手こずる、もがく」という意味の北海道弁
だから下山して久しぶりの風呂に入った時は、今までに無いくらいの気持ちよさがありました!

 

3.最近の建設現場ってどんなところ?

↑農業土木工事で圃場に土を運んでいるところを監督している佐藤くん

 

亀:最近の建設現場の雰囲気ってどんな感じ?

 

:職場の雰囲気はそこの所長にもよると思いますが、丸彦は若い所長が増えてきつつあるので、雰囲気はいいと思います!
年が近い分、若い子たちも気軽に質問できるのがいいのと、今まで年上の所長にやられていた悪い面はやりたくないと言う若い所長が多いので、八つ当たりなどで無駄に怒られることがないし、理不尽なことが起きにくいですね。

 

亀:反面教師なのだね。
森瀬くん(佐藤くんと同期で同じ会社の卒業生)も所長になったっていうし、丸彦さんは30歳くらいでそういうチャンスがある感じ?

 

:今、25歳くらいで所長になってる子もいます。

 

亀:最近の若者は偉くなりたくないとか、責任は避けたいだとか、そういう傾向があるって聞くんだけど、昂樹はどう感じてる?

 

:若い子で所長になりたくないとかは聞くこともありますが、自分は偉くなりたくないとは思わないですね。
僕はいま3次元関係の仕事(CIMやICT施工図の作成)をメインにしているんですけど、そっちもやりつつ、現場所長を経験して、3次元関係で管理職に上がっていきたいと思っています。

 

4.建設業界の今後って?

亀:3次元とかICTとかの技術が進むと、今後、建設業界はどうなっていくんでしょう?

 

:やっぱり建設現場は、現場が終わってから次の日の段取りなど自分の仕事ができるので、効率よくやらないと残業が増えてしまいます。でもICTの普及によって、
・現場監督が丁張をかける量が少なくなるので業務時間の短縮になる
・作業人数を減らして人件費を節約できる
・重機オペレータの腕前が関係なくなって仕上がりのムラがなくなる
などなど、いろいろなことが期待できます。
これからCIM化がもっと進めば、工事書類も電子化ができて、とても働きやすい環境になっていくと思います。

 

亀:建設現場の生産性向上のために、国交省からもBIM/CIMが原則適用になるとか打ち出されているよね。
ますますそういう知識を持った技術者が必要になるのかね?

 

:今後はめちゃくちゃ必要になるけど、ソフトが簡易化されて、当たり前にみんな出来るようになる気もします。

 

亀:学校では基礎・原理を学ぶために、当時と変わらず手書き、手作業、手計算から始めているんだけど、3Dスキャナーとか電子平板とかGNSSとかも扱うようにしているよ~。

 

:現場の図面がしっかり見れるようになっていれば、CIM化も意外と簡単にできるし、現場もこなせるし、良いと思います!

 

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