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コラム

俺物語!(21)~造園2年 坂本さんに聞く本校での森林系の学び 後編~

2025.04.15

札幌工科での森林系の学び後編です!

 

1.2年生の秋は学校演習林で毎木調査


林業用のメジャーを使って木の直径を計測する1年生

 

亀:2024年度、本校は当別に演習林を手に入れました!
その森林をどうやって管理していくかを課題として、森林実習を行ったんだよね。

 

:初めに土地のデータを見せてもらって、それからさっそく山に行きました。
区画にどのくらいの木が生えているのかを調査するためです。

 

亀:その回、私も同行したやつだね。
みんな笹薮をかき分けて行くから、ついて行くの大変だったよ。

 

:材積を知るために、1本ずつ樹種、樹高、胸高直径、枝張りを測っていきました。

 

亀:1人がタッカーで木に番号テープをつけて、1人がスプレーで赤い印をつけて、1人が測定、1人が記録というようにして、数班に分かれて進めていたね。
まっすぐな木ばかりじゃなくて、斜めだったり、二股に分かれてたりするから、そういう時どう判断すれば良いかの練習にもなるなーと思ったよ。

 

実際にやってみるからわかることがありますね。
そして持ち帰った記録をエクセルにまとめて、次が踏査だったと思います。

 

亀:また山に行ったのね?

 

:ひたすら区画を歩いて、笹を踏みつけたり、刈払機で刈ったりしていきました。
あんな重たいものを持って、あんな急斜面を上り下りするなんて・・・。

亀:大変だったんだね;

 

2.林野庁でも使っているQGISの勉強会


航空写真に等高線などの情報を重ね合わせて活用する

 

:当別町森林組合の方が学校に来て、QGISの勉強会をしてくれました。

 

亀:オープンソース(誰でも無償で使える)で、実際に林野庁の仕事でも活用されているソフトなんだよね。

 

:そうです、オープンデータの活用について学ぶことができました。
具体的には、航空写真に等高線や林班図を重ね合わせて、学校として管理していくための林班・小班を決めて、区画線を引く操作を教えてもらいました。

 

亀:このソフトを触ったことがあるのは、将来林業に携わる人にとっては強みになるんじゃないかなー!

 

3.そしてまた山へ・・・


自然相手だから天気の良い時ばかりじゃないことは覚悟

 

亀:今度は何の作業をしに?

 

:石狩振興局森林室と当別町森林組合の方が現地に来てくださって、私じゃないんですけど、クラスメイトがRTK(測量機器)を頭につけて、山を歩き回って測量をしました。
斜面が急なので、笹にしがみつきながら歩くような、大変な場所もありました。
スマホと連動しているので、すぐに測量データが入ってくるんです。

 

亀:測量データはどう活用するの?

 

:測量データで標高がわかり、森林調査で木の生えている場所と生えていない場所がわかったので、それらを使って小班を分け直すことにしました。
あと、演習林の隣の土地を持っている人に、森林の活用方法について教えてもらう機会もありました。
木を伐採したり、ログハウス跡地を見たりしました。

 

4.グループワークと森林レクリエーション


グループワークをしながら森林計画を策定していく

 

亀:また1年生と合同で、グループワークをしていたよね。

 

:石狩振興局森林室の方に来ていただき、アドバイスをもらいながら、これからどうやって演習林を管理していくかを議論しました。

 

亀:実務に携わっている方と一緒に、ホンモノの森林計画を立てているってことだよね。
調査してみてどんなことがわかったの?

 

:木が思ったより無くて、思ったより育ってない区画だったということです。
まずは、数年して伐期齢(十分育った木)になるものを切っていこうということになりました。
あとは土壌調査ができていないのと、何を植えるかはこれから考えることに。

 

 


チェキで撮った写真を紹介しあったり、ゲームをしたりする森林レク

 

亀:森林レクはどんなことをしたの?

 

:「秋を探そう!」ということで、1人1つチェキを貸してもらい、学校付近でたくさん写真を撮りました。
人によってテーマがあったり、風景や人物、自然物や人工物など、多様な秋があって面白い授業でした。

 

亀:楽しそう!

 

:あとは1人1つ動物の役割が与えられて(本人は分からない)、他の人とその動物に関する質問をし合って、自分は何の動物なのかを推理するゲームをしました。

 

亀:アキネーターみたいなゲームだね。

 

:レクリエーションを通して、自然や人と触れ合うことで、思考力や感受性などが身につく良いプログラムだなと感じました。

 

亀:今回インタビューさせてもらって、楽しみながら学んでいるんだな~ということと、2年間しっかり勉強してきたんだな~ということが伝わってきました。
今年の森林実習はだいたいここまで、という感じかな。

 

:はい。
林業はすぐに結果が出るものではないので、下の学年に代々受け継いでいきます。

 

亀:木を植えて木材として使えるまで50年くらいかかるんだってね。
演習林が良い森に育つよう、後輩たちに頑張ってもらおう。

 

:森林にはいろんな機能があって、土砂災害の防止や、地球温暖化の抑制の他に、人を癒す力もあります。
森を守れば社会にも良い影響を与えることができると思うので、将来は森林官としてそんな役割を果たしたいと思っています!

 

 

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