コラム
俺物語!(7)~造園1年 芳賀くんに聞いた「十勝千年の森」のハナシ
2021.09.28
9月16日(木)に毎年恒例の現場見学会がありました!
造園緑地科は清水町にある「十勝千年の森」に行ってきました。
(※緊急事態宣言中ではありましたが、野外活動のため感染リスクは低いと判断し実施しました)
造園緑地科1年の芳賀魁くん(大野農業高校出身)から見学の感想を聞きました!
↑ヤギにエサをあげる芳賀くん
事務局亀田(以下、亀):十勝千年の森って行ったことないんだけど、どういう所?
芳賀(以下、芳):新聞社の人がつくった、森と庭とアートのある公園みたいな・・・?
新聞紙には木を使うので・・・でもたくさん木を切ると環境破壊になってしまうので、植樹して森をつくったらしいです。
で、きれいな森ができたので、人に見てもらおうということで、イギリスの・・・何て名前だっけ、ガーデンデザイナーの方に協力してもらって庭をつくったそうです。
亀:忘れるの早くない?(笑)
ダンさんじゃなかったっけ?校長先生から、写真を見たらなかなかイケメンだったって聞いた(笑)。
芳:そうです、ダン・ピアソンさんです。
亀:今回の見学の目的は何でしたか?
芳:(見学のしおりを出して)
千年の森のコンセプト、ガーデンの種類や特徴、ガーデナーの仕事について知る・・・ですね。
亀:どんなガーデンがあるの?
芳:(メモやスマホの写真を見て)
まずアースガーデンが・・・もともと平らだったところに切土や盛土をして、なだらかな丘になってます。
2種類の芝を使って、光の角度で色が変わるようにしたそうです。
↑アースガーデン(奥に見えるのは日高山脈)
芳:メドウガーデンは・・・ナチュラルな庭になっていて、
ランダム係数のアプリに植物を入れて配置を決めることで、自然風に見える庭ができたそうです。
↑メドウガーデンを散策する学生たち
芳:あとファームガーデン・・・十勝は農業が盛んなので、その風土に合った庭になっています。
トマト、バジル、カボチャなどを育てていて、花壇にはダリアやヒモゲイトウがありました。
亀:ヒモゲイトウ?
芳:ねこじゃらしに似てる植物で、垂れ下がってて、実が食べられるらしいです。
↑ダリアとヒモゲイトウの花壇
亀:ガーデナーさんの仕事についてわかったことは何ですか?
芳:十勝千年の森はガーデナー2.5人とボランティアの人で管理しているそうです。
コンセプト(ナチュラルな自然を見せること)を理解して、どんな植物を植えるか、間引くのかが難しいそうです。
うっそうとしてると見栄えが悪いし、手入れしすぎると自然な感じに見えないし。
雑草なのかそうでないのか見極めるために、植えているもの全部覚えないといけないです。
↑学生の実習メモ
亀:園内をいろいろと散策してみての感想は?
芳:景色がキレイで、紙の問題から、ここまでの自然をつくって、発展させて人に見せるものにするなんて、自分では考えつかないことだと思いました。
本当に自然を大切にする気持ちが強くて、なんか、すごいなって。ああ語彙力ない・・・(笑)。
このガーデンのテーマがナチュラルなので、それを徹底したガーデンでした。
亀:気に入ったところとか、今後、自分がデザインする時に参考にしたいところとかはあった?
芳:川のある風景が好きで、園内にもそういう場所があったので良いなって思いました。
大きくて荒い感じの川を縮景したようなデザインが好きですね。
亀:授業でデザインをする時には、今回見たガーデンのイメージがヒントになると良いね!