林業技術者(公務員)や
造園技術者を育成。
2年制 専門士 職業実践専門課程
造園緑地科
専門実践教育訓練給付金指定講座
DEPARTMENT
緑は1次生産者としてすべての生物を支えています。人と自然との共生には「緑」が欠かせません。
本校では、庭園や公園など都市の中にある緑をつくる造園技術や、森の木々を守り育てる林業技術を実践的に学び、潤いのある未来をつくる緑の技術者を育成します。
POINT 1
造園技術者を目指すカリキュラム
緑の技術者として必要な植物の知識を基礎から学びます。そして造園には土木・測量の技術も密接に関わっています。それらをバランスよく学び、造園または土木施工にも対応できる技術者を目指します。
POINT 2
樹木医補・自然再生士補
養成機関
(一財)日本緑化センターより指定を受けており、卒業と同時に樹木医補・自然再生士補に認定され、通常実務経験7年必要なところ1年で樹木医・自然再生士の受検資格が与えられます。
POINT 3
造園業界のプロが
直接指導
座学で知識を得るだけでなく、実際に手を動かしその手法を体得。造園会社など業界の第一線で活躍しているプロの方を講師に招き、熟練の技能を直接教わっています。
POINT 4
森林官(林業職公務員)の道も
2年次より「森林系」または「造園系」のコース選択ができます。「森林系」では、林業職公務員を目指すほか、技術士補、ビオトープ管理士、生物分類技能検定などの資格取得にも力を入れています。
PRACTICE実習紹介
フィールドワークを最大限に活かした、より実践的な実習
造園技能士検定の試験会場である本校造園実習場や、学校林「哲学の村・ふくろうの森」(個人所有)での実習のほか、ランドスケープデザインや造園デザインなど座学の授業に加え、様々な実習・実験を行います。
造園実習Ⅰ(作庭)
学習した全ての知識や技能を使い、作庭を行います。
造園実習Ⅱ(剪定)
イチイ・アカマツ・クロマツ等の針葉樹と、モミジ等の広葉樹の剪定を学びます。
造園実習Ⅲ(石積み)
野面石積み施工を学びます。
園芸実習Ⅰ
1年次は3級園芸装飾技能士、2年次は2級(選択)を目指し学習します。
園芸実習Ⅱ
花卉や野菜の生産からガーデニングまで行い、植物と生育環境の関係を学びます。
測量実習
造園施工に必要な測量技術の基本を学びます。
造園設計
緑の効用や機能を学び、Auto CADで自然公園や庭園の設計をします。
バイオ基礎実験
ランやアツモリソウの無菌播種を行い、植物の生理・生態について理解します。
森林実習(植生調査)
植生調査・植林・除間伐など、天然林、人工林への理解を深めます。
森林実習(森林施業)
チェーンソー・刈払機の講習や実習を行い、森林管理について学びます。
FUTURE VISION目指す仕事
森林官(公務員)
広大な国有林の保護育成のため調査・管理を行う仕事。
【合格が必要な試験】
- 国家公務員一般(高卒/社会人)・(大卒)試験
※林野庁への採用が必要。本校では、毎年多くの学生が試験に合格し林野庁に採用されています。
樹木医
樹木の診断や治療、保護育成と指導を行う専門家です。
【合格が必要な試験】
- 樹木医資格審査試験
※本校は(一般社)日本緑化センターの樹木医補資格養成機関であり、卒業と同時に樹木医補が認定され、さらに樹木医受検資格の業務経験が7年から1年に短縮されます。
ランドスケープデザイナー
公園や公共空間の緑に関するデザインをします。
【取得すると有利な資格】
- 登録ランドスケープアーキテクト
- 国土交通省の造園施工管理技士
※本校はそれぞれの認定校になっていますので受験時の必要経験年数が短縮されます。
グリーンアドバイザー
ガーデニングのよきアドバイザーです。
【取得すると有利な資格】
- 登録ランドスケープアーキテクト
- 国土交通省の造園施工管理技士
造園施工管理技士
公園などの施工現場でのディレクション・管理業務。
【取得すると有利な資格】
- 1級・2級造園施工管理技士
※本校は国土交通省の認定校になっていますので受験時の経験年数が短縮されます。
※特に2級造園施工管理技士第1次検定は在学中に受験します。
グリーンコーディネーター
商業施設など室内空間を観葉植物で演出するプロ。
【取得すると有利な資格】
- 園芸装飾技能士
※受験には、実務経験が必要となりますが、本校は厚生労働省の認定校なので在学中に2・3級園芸装飾技能士を受験します。
※1級園芸装飾技能士も実務経験が短縮されます。
庭師
庭のプラン・施工・維持管理まで行う庭づくりのプロ。
【取得すると有利な資格】
- 厚生労働省の造園技能士
※受験には、実務経験が必要となりますが、本校は厚生労働省の認定校なので在学中に2・3級造園技能士を受験します。
※1級造園技能士も実務経験が短縮されます。
ガーデンデザイナー
住宅の外構から庭園などをデザインするプロ。
卒業後に取得すると仕事の幅が広がる資格
本校のカリキュラムには、その資格取得の為の基礎も含まれています。
技術士・技術士補 (公社)日本技術士会 |
科学技術に関する高等専門分野について計画、研究、分析、試験、評価又は指導を行う者。技術士法に基づく。 |
---|---|
RCCM (一般社)建設コンサルタンツ協会 |
技術士のもとで建設コンサルタント業務に係わる責任ある技術者として直接管理・照査を行う。 |
樹木医 (一般財)日本緑化センター |
樹木の保護、樹勢回復、治療を行う樹木専門の医師 |
環境カウンセラー 環境省 |
環境保全に関する知識や経験に基づき環境保全活動の助言を行う |
自然再生士 (一般社)日本緑化センター |
人と自然が共生する持続可能な社会の構築 |
フォレスター(森林総合監理士) 林野庁 |
森林の整備・保全と林業関係者等への技術的支援 |
ビオトープ管理士 (公財)日本生態系協会 |
自然生態系と共存する地域計画をプランニング |
林業技士 (一般社)日本林業技術協会 |
森林保護の観点から林業経営の確立を促進する林業従事者のアドバイザー |
森林インストラクター (一般社)全国森林レクリエーション協会 |
自然に対する深い知識と理解を持ち、森林内での野外活動の指導をする |
生物分類技能検定 (一般財)自然環境研究センター |
正しい分類の知識を持って、自然環境の調査や保全を担う |
グリーンアドバイザー (公社)日本家庭園芸普及協会 |
花のお医者さんとも呼ばれ植物の育て方や楽しみ方など正しい情報を提供する |
フラワーデザイナー (公社)日本フラワーデザイナー協会 |
磨かれたセンスで花をアレンジ、暮らしを豊かに演出 |
毒物劇物取扱責任者 国家資格 |
農薬や塗料などの毒物劇薬の製造・輸入・販売などを行う資格農薬や塗料などの毒物劇薬の製造・輸入・販売などを行う資格 |
危険物取扱者 国家試験 |
ガソリン、灯油、軽油等の発火性の高い危険物を取り扱う |
CURRICULUMカリキュラム
教養・基礎
- 教養・体育
- 教養一般
- 教養数学Ⅰ
- 教養数学Ⅱ
- 数学Ⅰ
- 情報処理
緑地
- 自然再生論
- 生態学概論
- 造園緑地工学概論
- 造園緑地設計
- 造園緑地材料
- 造園緑地施設
- 植栽施工・管理
- 環境空間デザイン
- 都市計画
- 造園法規
- 樹木医学概論
- 園芸
- 園芸実習
- 造園製図
- 施工管理
- 植物生理
- 植物病理学概論
- 応用昆虫学概論
- 測量学
- 測量実習
- バイオ基礎実験
- 土壌学・同実験
- 造園実習
- 卒業演習
森林
- 森林科学
- 森林資源利用
- 森林土木
- 森林実習
土木
- 土木施工法
- 土木材料
- 土木材料実験
- 土質力学
- 地盤試験法
資格・就職
- 技能士演習
- 施工管理演習
- 企業実習
選択科目
- 教養数学Ⅰ
- 教養数学Ⅱ
- 森林経営
- 森林演習
- 造園緑地演習
緑の技術者として必要な専門知識を座学と実 習からしっかり学ぶ学校です。
TIME TABLE1年前期時間割
■実習系 ■公務員対策
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1限目 9:00─10:30 |
数学Ⅰ | 数学Ⅰ | 教養一般 | 園芸 | 測量学 | 補講 |
---|---|---|---|---|---|---|
2限目 10:40─12:10 |
土木施工法 | 造園緑地設計 | 教養一般 | 森林科学 | 技能士演習 | 補講 |
3限目 12:50─14:20 |
測量実習 | 造園緑地施設 | 造園実習 | 造園緑地材料 | 造園緑地工学 園芸実習 |
|
4限目 14:30─16:00 |
測量実習 | 植栽施工・管理 | 造園実習 | 造園製図 | ||
5限目 16:10─17:40 |
補講 | 補講 | 補講 | 補講 | 補講 |
COMMENT1
田口 茉穂
造園緑地科2年
秋田北鷹高校出身
※学年はインタビュー時
入学のきっかけ
私の実家は造園業をしています。その影響で植物や庭づくりに興味がわき、専門的に学べる学校を探しました。札幌なら都会でもあるし、北海道の自然も魅力的だと思い、札幌工科に入学を決めました。
生活のこと
下宿暮らしの学生が多いですが、私は地下鉄沿線で1人暮らしをしています。1人の時間や空間がほしかったので。初めは家事や自炊で余裕がなかったけど、だんだん慣れてきて勉強や資格にチャレンジする余裕も出てきました。
卒業の後の進路
造園業に就いて、樹木の剪定や植物の管理をしていきたいです。将来的には、個人庭園の設計にも携わってみたいと思っています。日本庭園も好きですが、イングリッシュガーデンや造木を使った明るい庭など、興味を広げて勉強していきたいです。
COMMENT2
岡村 澄香
造園緑地科2年
倶知安高校/藤女子大学出身
※学年はインタビュー時
入学のきっかけ
はっきりとした目的を持たずに大学時代を過ごしてしまい、改めて自分のやりたいことを考えた時、幼い頃から登山をする家庭で育ったことを思い出し、自然に関わる仕事を目指そうと決めました。札幌工科へ入学する決め手となったのは、就職に強そう・公務員の道もある・樹木医補が取れる・学費が安い等でした。
1年次の思い出
夏の造園実習は厳しかったです。朝~夕方まで外での実習は、石は重いし日焼けもするし、ヘトヘトでした。その甲斐あって3級造園技能士に合格。忙しく動いている方が、毎日が充実して、今後のためになっていると感じています。
卒業後の進路
環境・生態系保全に携わりたいので、まず公務員に挑戦したいと思っています。そのためビオトープ管理士などの資格にチャレンジしていきたいです。